INTERVIEW

インタビュー

忙しいくらいが、
ちょうどいい
土地家屋調査士北田 崇

事務所との出会い

時代は就職氷河期の真っ只中。大学で法学部を選んだのは、法律の知識は多様な分野で応用できるため将来潰しがきくという理由からでした。4回生のときにアルバイトをしていた一般企業に縁あって入社し、不動産調査について学びました。その後、2ヶ所の司法書士事務所で補助者として計8年間勤務。主に不動産関連の業務経験を積ませてもらいました。直前に勤めていた司法書士事務所は、所長が高齢で閉所することになったため転職。赤塚司法事務所を選んだ一番の決め手は、取引件数が多いことでした。取引先も不動産業者だけでなく、金融機関やハウスメーカーもあり多岐にわたっているので、新たな経験ができそうなことが大きな魅力でした。

調査士としての新たな挑戦

これまでの転職の経験から、やはり資格があると強いと思ったので、入所後は仕事をしながら勉強して土地家屋調査士の資格を取得しました。不動産の登記簿や法務局に提出する図面などは日常的に見ていたので、新しい仕事という感覚はありませんでしたが、業務が始まるとその印象は大きく変わりました。司法書士は書類中心の仕事ですが、調査士は現場中心の仕事。現場へ足を運んで調査・測量を行い、図面や書類を作成しなくてはいけません。なかでも土地の境界を決める際には、隣接する土地の所有者と認識をすり合わせ、一致しない場合は役所で古い資料を調べたり、関連する情報を収集して境界線を明確にします。相手がいる仕事なので、気を遣うことも多いですが、納得してもらえたときにはホッとし、やりがいを感じます。現場での経験を通じて、より深い理解とスキルを身につけられることが、成長実感に繋がっています。

忙しいくらいがいい

赤塚司法書士事務所は、少人数だからこそ大手のような縦割りの業務スタイルではなく、一人が多岐にわたる業務を担当しています。いろんなことを経験し、勉強しながら力をつけたいのであれば、少し忙しいくらいのほうがいい。何しろこの事務所は、所長が第一線で働き、自ら営業して仕事も取ってくる。そして紹介で受けた仕事がまた紹介を呼んでくることも多く、どんどん取引先が広がっていきます。私はそんな所長からいつも刺激を受けています。調査士としてのキャリアはまだ3年半ですが、経験を重ねるごとに自信がつき、手応えを感じ始めています。私の挑戦はまだ始まったばかりです。